防災しなきゃと思ってるけど何もできてない人へ|今からでも遅くない備え方

防災って何から始めればいいか悩む家族が、リビングで非常持ち出し袋やチェックリストを見ながら話し合っている様子 防災

防災って、正直なところ何から始めればいいんだろう

防災って大事だよな、とは思うんです。
ニュースで地震や大雨の映像を見るたびに、
「うちも何かしなきゃな」と思う。

でも、そのあとが続かない。
何をすればいいのか分からないし、
ちゃんとやろうとすると、急に面倒そうに感じてしまう。

結果、何もせずに時間だけが過ぎていく。
これ、たぶん珍しい話じゃありません。

防災って、「やらなきゃいけない」という空気だけは強いのに、
今日やらなくても困らない。
だから後回しにされやすい。

でも、あとになってから
「やっておけばよかった」と思う人が多いのも、また事実です。

国の防災情報を見ても、
「日頃の備えが被害を大きく左右する」とはっきり書かれています。
(参考:内閣府 防災情報


防災=防災グッズ、という思い込みが一番の落とし穴

防災の話になると、
「防災リュックを用意しましょう」
「非常食を備えましょう」
という情報をよく見かけます。

もちろん、それ自体は間違っていません。
ただ、正直に言うと、
そこから入ると失敗しやすいです。

なぜかというと、
「何のためにそれを用意するのか」が分からないまま、
物だけが増えてしまうから。

気づいたら、
一度も開けていない防災リュックが押し入れにあったり、
賞味期限が切れた非常食を見つけて、
ちょっと気まずい気持ちになったり。

こういう話、心当たりがある人も多いと思います。

防災って、
モノを揃える前に、
考えないといけないことが一つあります。

このあたりの考え方は、
防災とは?初心者でもわかる“本当に大切な考え方”
でも、もう少し噛み砕いて書いています。


最初にやるべきなのは「自分の状況を想像すること」

いきなりですが、少し想像してみてください。


もし今、突然電気と水が止まったら、
あなたの生活はどうなるでしょうか。

夜は真っ暗になる。
スマホの充電ができなくなる。
トイレが使えなくなる。

普段は当たり前すぎて意識していないことが、
一気に不便になります。

防災で一番大事なのは、
「自分がどんなことで困りそうか」を知ることです。

これを飛ばしてしまうと、
防災はどうしても空回りします。

自分の状況を確認する一つの方法として、
公式のハザードマップを見るという手もあります。

国がまとめているものは、ここから確認できます。

国土地理院 ハザードマップポータルサイト

正直、最初は見方がよく分からなくて当たり前です。
全部理解しようとしなくていい。
「色がついてるな」くらいで十分です。

見方が分からない場合は、
ハザードマップの見方|自宅周辺の災害リスクを知る方法
を、流し読みするだけでもOKです。


「何が一番イヤか」を一つだけ決める

防災を考えるとき、
全部に備えようとすると、確実に疲れます。

だから、最初は一つでいい。

・トイレが使えないのが一番つらそう
・停電が怖い
・情報が入らないのが不安

この中から、
「これは本当に無理だな」と思うものを、
一つだけ選んでみてください。

たとえばトイレが一番イヤなら、
簡易トイレを少し用意する。
それだけでも、防災としては十分意味があります。

実際、災害後に一番多く聞くのは、
「水よりトイレがきつかった」という声です。

この点については、
政府広報でも繰り返し注意喚起されています。

政府広報オンライン|災害への備え

トイレ対策をもう少し具体的に知りたい場合は、
災害時のトイレ問題|簡易トイレは本当に必要?
も参考になります。


備えは「完璧」を目指さなくていい

防災というと、
「最低〇日分」「これだけは必要」
という情報がたくさん出てきます。

それを全部真面目に受け止めると、
正直、動けなくなります。

でも、防災はテストじゃありません。
100点を取る必要はない。

昨日より少しだけマシになっていれば、それでいい。

ちなみに、
「何から手を付けたらいいか分からない」という人は、
最低限がまとまっている防災セットを一度見てみるのも、ひとつの手です。

自分で一から揃えようとすると、
どうしても考えることが増えて、動けなくなりがちです。

「これがあれば、とりあえず大丈夫」という目安を知るだけでも、
防災のハードルはかなり下がります。


最低限が揃った防災セットの一例

もちろん、
これを買えば完璧、という話ではありません。

「備えゼロ」から「少しマシ」になるための、
ひとつの選択肢として考えてもらえれば十分です。

最低限そろえておきたい物については、
防災グッズは何を揃える?最低限これだけあればOK
にまとめています。


非常用持ち出し袋は「逃げる前提」で考える

ここで一つ、よくある勘違いがあります。

非常用持ち出し袋って、
「家が無事な前提」で考えられがちなんですが、
本当はそうじゃありません。


家を出ることになるかもしれない。
その前提で考える必要があります。

だから、重すぎないこと。
入れすぎないこと。

「あれもこれも」は、だいたい失敗します。

中身の考え方は、
非常用持ち出し袋の中身チェックリスト|逃げる前提で考える
で整理しています。


避難所に行くことが正解とは限らない

「災害が起きたら避難所へ」
この考え方が頭にある人は多いと思います。

でも、状況によっては、
無理に移動しないほうが楽な場合もあります。

逆に、
少しでも「危ないかも」と感じたら、
迷わず動く。

防災で一番危ないのは、
迷って何もしない時間です。

判断に迷う人向けに、
避難所に行く?自宅に残る?迷ったときの判断基準
を書いています。


家族とは、一度だけ話しておいてほしい

最後に、これだけは本当に大事なことです。

防災は、一人では完結しません。

難しい話し合いは必要ありません。
でも、次のことだけは一度でいいから共有しておいてください。

  • どこに行くか
  • 連絡が取れなかったらどうするか
  • 集合場所をどうするか

これを一度話してあるかどうかで、
いざというときの混乱は、本当に変わります。


防災は「今日一つやる」で十分

防災って、真面目な人ほど苦手です。

ちゃんとやろうとして、
何もできなくなるから。

でも、本当は逆でいい。

今日、水を1本多く買う。
それで十分です。

防災に関する記事は、
防災シリーズまとめ|今日からできる備え一覧
にまとめています。

無理せず、できるところから。
それが一番、続きます。

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